このページはこんな人におすすめ
・話合いのルールづくりで、どんなルールを作れば良いか悩んでいる人
・自分たちの学級のルールをアップデートしたい人
みなさんの学級では話合いはしていますでしょうか。
学級会やグループでの話合いはその学級を見る大切な指標だと私は考えます。その理由として、話合いへの意欲、活発さ、機能の具合は一日では築けないからです。だからこそどんな指導をしてきたのか、どれくらい大切にしてきたのかにすごく差がでます。
では具体的にどんな指導をしていくべきか。
私の研究領域は学級活動です。それを学ぶため多くの書籍を読みました。個人的に以下の書籍は話合いを機能させるための学びとしてとてもよかったです。ぜひご一読ください。
話合いのルールを作る時期として年度当初に作るのが望ましいと考えています。
そして作ったらそれを使い続けるのも良いですが、大切なのは決めたルールを見直すことです。「今の学級に必要なルールは何か」「変えた方がいいルールはあるか」「さらにレベルアップできるところはあるか」など、自分たちとルールを見直し、アップデートする必要があります。もちろん年度当初に作ったルールを年間かけて徹底させるのもとても良いと思います。ただし私がこれまでの経験上ルールは少ない方が良いです。ルールが多いとそれだけで疲れてしまいますし、ルールに縛られすぎると話合いは停滞します。
そんな話合いのルールですが、これまで様々な学級の様子を見てきて、次のように分けることができそうです。
・発表ルール
・聞くルール
・話し合うルール
もちろんこの他にも分類できそうですが、今回は上記の3つで紹介していきます。
またルールとしても
・絶対ルール・・・みんなで守るルール
・推奨ルール・・・守った方が良いルール(「絶対」より縛りは少ない)
とあります。これから紹介するルールを「絶対ルール」で取り入れるのか、「推奨ルール」で取り入れるのか考えることも大切です。混在させるとそれだけでルールが不明確になり、徹底しづらくなっていきます。
上のようなことに気を付け、学級の実態に応じて取り入れてみてください。
お待たせしました!話合いルールのアイディア紹介です。
【9個】発表ルール
①みんなに聞こえる声で話そう。
②聞きやすいスピードで話そう。
③短く話そう。
④明るい声で話そう。
⑤身振り手振りでも伝えよう。
⑥長くなりそうな話は「ここまで伝わりましたか?」と区切りを入れよう。
⑦誰かが嫌な思いをしないように話そう。
⑧聞いている人を見よう。
⑨最後まであきらめず話そう。
【8個】聞くルール
①声に出して反応しよう。
②反応「あ・い・う・え・お」を使おう。(あ~、いいね!、うんうん、え~!、おぉ!)
③おへそを向けて聞こう。
④「聴」を意識しよう。
⑤自分の意見と比べながら聞こう。
⑥最後まで聞こう。
⑦どんな意見にもまずは「いいね」と反応しよう。
⑧聞いていることを態度や行動で示そう。
【6個】話し合うルール
①相手の話を最後まで聞いてから、自分の話を始めよう。
②反論する前に、相手の意見の良いところを認めてから反論しよう。
③全員が同じくらい話そう。
④誰かを責めない雰囲気にしよう。
⑤時間いっぱい話し合おう。
⑥関係のあるコメントを返そう。
まとめ
このような感じのルールを組み合わせることで学級のルールを作っていきましょう。
ルールはあくまでも「安心して話し合うため」に作るべきで、子どもたちを縛るためのものではないと思います。
ぜひご活用ください。
最後までお読みいただきありがとうございました。
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