持久走練習に使える体育の授業ミニネタです。
その名も「ペース走」です。今回は面白ネタというよりはしっかりと学習のネタです。
おすすめポイント
・自分の目標タイムにはどれくらいのペースが必要なのかが体験的に理解できる。
・グループでの活動になるので、暇な人が出にくい。
・グループでの協力が望める。
指導要領の扱い
小学校学習指導要領(平成29年告示)解説 体育編には次のように書かれています。
一定の速さで続けて走ることが苦手な児童には,リズムよくしっかりと息を吐きながら,続けることができる速さで行うことを個別に助言するなどの配慮をする。
小学校学習指導要領(平成29年告示)解説 体育編 第2章 体育科の目標及び内容 第5学年及び第6学年の内容 A体つくり運動(1)知識及び技能 イ多様な動きをつくる運動 ◎運動が苦手な児童への配慮の例
子どもたちの多くは一定の速さで続けて走ることが苦手です。
ですので、今回紹介するペース走で「続けることができる速さ」を考えて、体験的に学習させましょう。
下準備
①グループを組む
4人組を作りましょう。
②役割分担
Aランナー Bストップウォッチ① Cストップウォッチ② D記録役
③目標タイムの設定
持久走の自分のタイムを設定します。※1度走ってから目標を設定した方が良いです。
④グラウンド1周(200m)あたりのタイムに換算
(1)持久走の距離÷200 をする。これによりグラウンド何周分かを計算。この答えをAとする。
例 2000m÷200m=10 この計算で持久走の距離はグラウンド10周分と求められます。この10という数を「A」とする。
(2)目標タイム(秒)÷A をする。これにより目標タイムを達成するためにはグラウンド1周あたり何分で走らないといけないのかがわかります。
例 10分=600秒
600÷10=60 となる。
つまり2000mを10分で走るという目標にした場合、200mのグラウンド1周を60秒で走らないといけないとわかりました!
学習に必要なもの
①ストップウォッチ・・・1グループに2つあるとgood
②記録用紙↓・・・人数分
③探検バック・・・1グループ1つでOK
④筆記用具・・・1グループ鉛筆1本、消しゴム1つででOK
やり方
①グラウンドのスタート位置から、用意ドン!でAは走り始める
A・・・走り始める。
B・・・スタートと同時にストップウォッチで計測を開始。
C・・・応援
D・・・応援
②1周目が終わり、2周目が始まる。
A・・・走りながらBから言われるタイムを聞く。スピードを上げるか下げるか考えて、走り続ける。
B・・・1周走るのにかかったタイムを走っているAに伝える。
C・・・1周目のゴールと同時にストップウォッチで計測を開始。
D・・・Bの言ったタイムを記録する。
③2周目が終わり、3周目が始まる。
A・・・走りながらCから言われるタイムを聞き、スピードを上げるか下げるか考えて、走り続ける。
B・・・2周目のゴールと同時にストップウォッチで計測を開始。
C・・・1周走るのにかかったタイムを走っているAに伝える。
D・・・Cの言ったタイムを記録する。
④3周終了
A・・・お疲れ様!
B・・・ラスト1周のタイムを教える。
C・・・Aにねぎらいの言葉をかける。
D・・・Bの言ったタイムを記録する。
このような感じです。
今のが一連の流れになりますので、ここからは同じながらで役割を変えて行いましょう。
全員走り終わったら
記録用紙を走者に返します。
走者は記録用紙を眺めながら、本番はどんな走りをするのかを考えます。
1周するペースにムラがある子には「一定のペースで走るといいよ!」とアドバイスすると良いでしょう。
記録用紙にふり返り欄を作って、ペース走のふり返りを行うのも良いですね。
まとめ
いかがだったでしょうか。
最後までお読みいただきありがとうございました。
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