算数のミニゲーム「富士山に登れるかい?」です。
算数の授業開きにも使えます。このゲームはどちらかと言えば、新年度にすることで算数の大切な考えを伝えられるのではないでしょうか。
おすすめポイント
・身の回りのものを「数字」でとらえることの良さを感じさせられる。
・普段の積み重ねがいつかは富士山に通じることを実感でき、少しうれしくなる。
・授業内で少し体を動かせるので、子どもも楽しい。
・ICT活用も望める。
注意:この実践は学校の構造により実践ができない場合があります!
流れ①「導入」
早速ですが、みなさんは日本で一番高い標高の山を知っていますか?
富士山です!
その通りです。富士山です。
みなさん・・・突然ですが、みなさんは富士山に登れると思いますか?
俺、絶対登れる!
多分、無理です。
自分なりに考えていますね~!では聞き方を変えます。
みなさんが6年間で登る学校の階段の高さと日本一の富士山の高さ、どっちが高いと思いますか?
このような感じで問いかけます。
ここからが子どもたちの活動に入っていきます。
流れ②「予想を立てる」
富士山より高いか、それとも低いのか・・・まずは予想を立てさせましょう。
予想を立てるときに「富士山の高さは何mですか?」と質問をしてくる子もいますので、その子には「お!質問がでるということは真剣に考えてくれているということですね」と認めてあげましょう。
そうなったら予想の前に富士山の標高(3,776m)を教えても良いですし、ICT機器が使えるようであれば、ここで調べさせても面白いでしょう。そして標高を知ったうえで予想を立てさせましょう。
高いか、低いか手を挙げてもらい、学級がどう考えているのか確認するのも良いでしょう。
流れ③「必要な情報が何か考える」
次に、比べるためには何の情報が必要なのかを考えさせます。
この場合、必要な情報は
学校に来る日数については1年あたりだいたい200日として計算しても良いでしょう。細かく求めたい場合、職員室の過去の資料を漁ればたいていはでてきます。
子どもたちから必要な情報が出れば一番良いですが、出なかった場合はそのまま続けてみて躓いたところで「あとは何の情報が必要かな」と聞いてみましょう。
流れ④「必要な情報を手に入れる」
・階段1段分の高さ
・階段の段数 を調べに行きましょう。
ここからは班などのグループで進めていったほうが良いです。
調べたら教室に戻り、全員でおさらいしましょう。それにより共通の数値で求めることができるようになります。
おさらいしておくと良いものは
・階段1段分の高さ(例:16cm)
・階段の段数(例:1→2階25段、2→3階25段)
・1階上がるごとの高さ
例:1→2階16cm×25段=400cm(4m)
2→3階16cm×25段=400cm(4m)
1→3階16cm×50段=800cm(8m)
丁寧すぎるかもしれませんが、授業開きでやるのであれば全員が理解しながら進めていきたいのでこれくらいおさえても良いと思います。
流れ⑤「計算で求める」
ここまでに手に入れた情報を用いていよいよ計算です。
私の学校では1・2年生は1階、3・4年生は2階、5・6年生は3階ですので、それも考慮して計算しました。ここは各学校の構造に応じて進めてください。
階段に1日何回登るのかは人によってバラバラなのでそこは1日1回と統一をしました。
私はここの計算はグループで行わせます。
1・2年生は1階だから0m
3年生は2階だから4×200=800m
4年生も同じく4×200=800m
合わせて1600m・・・意外と登るなぁ
5年生は3階だから8×200=1600m
6年生も同じで8×200=1600m
高学年で3200m!すごい
じゃぁ、つまり6年間で登る高さは
0+0+800+800+1600+1600=4800m
ってことか!すごい!富士山より高い!
流れ⑥「まとめ」
その通りでみなさんは6年間通すとなんと富士山よりも高く階段を上っているわけです。
今回私たちは実際に6年分の階段を上ったり、富士山に登ったりして比べたわけではありませんよね。ですが、こうして富士山よりも小学校6年間の階段の方が高いとわかったのはすごいことですよね。
そこに算数の大切なことがあります。それは「身の回りのものを数で捉えている」ということです。今回で言えば富士山の高さ、階段の高さなどを長さの単位cmやmでとらえ、そこに加えて日数を考えたからこそ計算ができたわけです。
算数の世界は、この学習のように身の回りのものやことを数で捉えて考えることがとても大事になってきます。
そしてそれと同じく今回のように友達と一緒に学習し答えを求めていくことも大切です。
これからの算数の学習も今回の学習のようにみんなで楽しくいきましょう。
このように算数の授業開きをするのはいかがでしょうか。
私のオリジナルのネタですので、突っ込みどころや改善点は多々あると思います。ぜひ先生方の色を加えて取り組んでみてください。
最後までお読みいただきありがとうございました。
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