国語の授業開きとして「漢字かくれんぼ」はいかがでしょうか。
こちらの実践は様々な書籍、インターネットのページで紹介されていますので、今回は「授業開きとして行うならどう進めるか」を紹介いたします。
私の考える漢字かくれんぼの実践の「いいなぁ」と思うポイントは以下の通りです。
漢字かくれんぼのポイント
・様々な答えがあるため、誰でも1つは考え付くことができる。
・友達の意見を聞いて、新しい見方・発見ができる。
・学級全体で発見した数が増えていくと純粋にうれしい。
・「他にもあるのではないか」というわくわくを引き出す。
・自主学習でも取り組みやすい。
授業開きバージョンの進め方
これから国語の学習を始めます。
今日は漢字の学習です。まずこちらをごらんください。
といい、黒板にこのような図を描きましょう。
実はね・・・この中に漢字が隠れているのですが・・・何かパッと思いつく人はいますか?
はい!「日」です!
お!いいね!ちなみに「日」ってどこにあるかな?
わかる人、黒板前に出てきて教えてください!
ここのところが「日」だと思います。
ここでは発表者と説明者を分けました。分けることで、発表者がどう考えてそれを(この場合「日」)発表したのかを周りの人が考えられるようにしています。もちろん発表者と説明者が同じでも良いですが、分けるとそれだけで発表する人の数が2倍になるので最初の授業で活躍できる人も多くなるわけです。
では、やることがわかったと思いますので、
この図に隠れている漢字を3つ書いて持ってきてね!
そういってノートに書かせ、持ってこさせます。持ってきたときに「いいね~」「これは誰も思いついてないぞ~」と声をかけてあげられると持ってきた子たちも喜びます。
ここからは時間次第ですが、でた意見を共有する時間をとっても良いですし、次に進んでも良いです。
みんな、すごいなぁ~やる気が感じられます!
ですが・・・実はこれは練習問題です!次の問題も同じように隠れている漢字を見つけてくださいね。問題はこちら!
もう見つけた!
お、いいね!
では、時間を5分とりますので、できるだけたくさん探してノートに書きましょう。
このように時間をとって考えさせましょう。今回は5分にしましたが、「もっと時間がほしい!」となったら伸ばしても良いでしょう。子どもたちの「考えたい!」「もっとやりたい!」という意欲を大事にしましょう。
時間が来ましたの。書けた漢字の数を数えて、下に数字を書いておきましょう。
ここまで書けた漢字の数を記入させます。そうすると友達の意見を聞く前と聞いた後の比較ができます。
それでは見つけた漢字を教えてもらいます!
1つでも書けた人~!?
ここで「1つでも書けた人」のように聞くと、全員が手を挙げるはず・・・です。
この挙手のタイミングは手の挙げ方や前の向き方など褒めるポイントがたくさんありますので、すかさず褒めましょう!
すぐに発表に移らなくても、発表の前にグループごとに共有の時間をとるなど入れても良いでしょう。
発表したら、出てきた漢字を黒板に書いていきましょう。その際にこんなことを褒めると良いのではないでしょうか!
お!〇〇さん、友達の意見をノートに書いているね~!
あ、〇〇さんは自分の意見と友達の意見を分けて書いているね!
と、褒めることで今後の学習でも「友達の意見をノートに書く」ということを教えることができます。
発表している例えば「九」のように、見ようと思えばそう見えるけど少し怪しい意見もあります。その際は「どう思いますか?」と聞いて、判断をみんなに任せましょう。
もし、そこで「違う」という判断になったとしても「チャレンジしたことが素晴らしい!」「新しい考え方をみんなに教えてくれたね!」とフォローを入れましょう。
そして、発表が全部終わったら、学級ででてきた全ての漢字の数を数えます。
すごいなぁ~みんなで考えを出し合って、〇個も見つかりました。
最初に書いておいた自分で見つけた漢字の数と比べてみてください。
最初の自分よりも増えたよーって人?
たくさん増えました!
友達の考えを聞いたことで、見つかった漢字も増えましたよね~!
友達の考えを聞いて「あ~!なるほど!」って反応していた人もいたよね。
実はこれとっても大切なのです。自分の考えだけじゃなくて、友達の考えを聞いて新しい見方や考え方、発見をもらえることはこれから国語の授業をみんなでつくっていく上でとっても必要なことです。「自分の考えだけでなく、他の人の考えにも耳を傾け、みんなで成長していく」ということを今回の学習で少し体験できましたでしょうか。
これからの国語の授業も今回の学習のようにみんなで楽しく成長していきましょう!
最後にふりかえりを書きましょう。
このような感じで進めていくと良いのではないでしょうか。
学級の実態に応じて進め方は変えていってください。
上の図をそのまま使わずとも、下のように例えば担任の名前の漢字のひとつから出題しても面白いです。そうすると子どもたちは自分の名前の漢字にも隠れている漢字がないかと探してきたりします。
最後までお読みいただきありがとうございました!
コメント