前回は学級内通貨について子どもたちに提案する「導入編」の記事を書きました。そちらもお読みください!
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今回はお金をもらえる基準について紹介します。「どれくらい頑張ると、いくらもらえるのか」という基準です。
これは教師が考えて子どもたちに提案する方が楽なのですが、なるべく子どもたちと考えるという過程をしっかり経ていきたいと思います。
お金の基準を考える
それでは、学級でのお金を導入するということで、その基準を考えていきます。
とりあえず最低のお金は1000スーとしたいと思います。
もちろん、これから学級を盛り上げていくうちに1~500スーが必要になれば、新たに作っても構いません。
なぜ1000スーからかというと、単純に硬貨を作るのが面倒だからです。作るのも管理するのも・・・。
1000スーからであれば、世の中の1000円と同じように紙幣として作ることができます。紙幣であると、デザインがとてもしやすくなります。
①基準の案を出す
では、どうすれば1000スーをもらえることにしますか?
「頑張り」でもらえるというのはどうですか?
時給って感じで時間で考えるのがいいと思います!
作品とかを1つ作ったら1000スーならわかりやすいです。
もう面倒だから、全員1ヶ月に1000スーずつとかでいいんじゃない?
子どもたちに聞くと、様々な意見が出ますのでどれもとりあえず受け入れましょう。
意見がでなくなったら、それぞれの意見の良いところと心配なところをあげさせましょう。
私の学級では、なんやかんやありましたが「時間で決める」になりました。
ここは学級の子たちの判断で良いと思います。
ちなみになぜ私の学級では「時間」になったかと言うと・・・
・頑張りや作品だと基準が曖昧。
・社会の「時給」っぽくてなんかいい。
・全員一律だとやっていない人にも支払われていまう。
でした。
②基準を決める
そして「時間」に決まったら、次は「どれくらいの時間で、1000スー」かということを決めます。
これは時給に合わせ、1時間単位でも良いと思います。学校教育の中では1時間はなかなかまとまって取れないので、累計1時間でも良いとしましょう。
私の学級では「15分で1000スー」でした。
なぜ「15分」か。
私の学校は朝の活動が15分、中休みが15分だったので、朝の時間や中休みの時間をみんなのために使ったら、それで給料の発生ということになりました。子どもたちはよく考えたと思います。
③質問を出させる
そしてこんな質問が出ました。
「例えば家などの学校外で係の仕事(作品作り)を行った場合はお金はもらえるの…?」
子どもたちは悩みました。学校外での活動は誰も証明できないから、嘘をつく人もいるのではないかと。でも実際学校外でも準備することはあるし…。
悩んで、意見を交わした末に
「学校外でもOK!ただしその分を形にしてもってくる!」となりました。
作品を作ったなら作品を。考え事をしたのならそのメモを。というように。
こんな基準の話を30分くらいで決めました。
もし導入するのであれば、この「基準」をしっかりすることで、子どもたちも取り組みやすくなります。
そして私的にはもらえる基準は低いほうがいいような気がします。
通貨をよりたくさんもらえたほうが子どもたちもうれしいですし、意欲的に活動できるようになります。
ぜひ子どもたちと楽しく決めてみてください。
最後までお読みいただきありがとうございました!
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