ペアトークでコミュニケーション量を増やそう

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私の学級はよくお客さんがいらっしゃいます。特に若い先生方が見にこられます。参観された先生に話を聞くと私の学級は

・コミュニケーションが多い
・良い賑やかさがある
・学習の話し合いが活発
・みんなが発表する
・男女の仲が良い    ・・・などなど

と見えるようです。

だいたい毎年、落ち着かない学級をもっていますので、上のような姿は「元からそうだった」というわけではありません・・・。

ではどうやって落ち着かない学級を学級満足群90%までにしているかというと、鍵は「コミュニケーション量」だと思っています。

コミュニケーション量を増やすために、あれやこれやと仕組んでいます。それはPAであったり、クラス会議であったり、協同学習であったり・・・。それとともに日々のペアトークが大きいと考えています。

ペアトークは文字通り「2人組での話し合い」です

1日に朝の会や授業を通して10回以上はペアトークを入れています。どういう風にペアトークを入れていくのか紹介していきます。

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ペアトークの入れどころ

ペアトークのねらいについて紹介していきます。はじめは以下の書籍を参考にやり始めました。それと自分なりの考えも紹介します。

①確認する

「ここまで先生が説明したことをペアで確認しよう」

「〇〇さんが今言ったことわかった?どういうことか確認しよう」

「この問題で聞かれていることは何かペアで伝え合いましょう!」

のように、ここまで内容の確認をしたり、発表者の言っていることが伝わっているのかを確認したりします。


②考えをもつ

「手回し発電機を反対に回すとモーターはどう動くかな? 予想を書く前にペアで話そう」(6年理科)

「公式が使えない図形の面積はどう求められるかなぁ。ペアで予想してから、自分で考えよう」(4年算数)

授業の中で発問のあとなかなか自分で書けない子はいませんか?私の学級は結構います。そういう子のためにも、「自分で書く」前にまずは、少しでもペアトークで考えを構築しておくことが大切です。自分で考えられなければ、友達とのおしゃべりをヒントに書いてみようということでやってみるとほとんどの子どもは書けます。


③自信をもつ

「自分の書いた解き方をペアで伝え合おう」

「全員に発表できるようにペアで練習をしてみよう」

個人思考のあとに、いきなり発表してもらおうとするとあまり手があがらなったり、いつも同じメンバーしか手をあげなかったりしませんか。いきなり発表する前にペアで練習してから全体での発表に移りましょう。

始めはペアでやったあとでも手があがりません。そこで手をあげた人に「お!ペアでしっかり練習できたね!」とプラスの声掛けをしましょう。


④考えを広げる

「ペアの発表を聞いて、『いいな』と思うことを自分のノート書いておこう」

「自分と同じところやちがうところを探しながら聞いてみよう」

のように、ペアトークから新しい考えを得られるようにしましょう。「意見を聞いてメモをとる」これも子どもにつけさせたい力のひとつです。


⑤「今」の考えを伝える

「『ごんぎつね』を読んでみました。感想をペアで伝え合いましょう。」

「今日の運動会はどうでしたか?ペアで今の気持ちを伝え合いましょう。」

ふり返りを書くのが苦手であったり、時間が空いたりしてしまうとせっかく「今」考えたことが薄れてしまいます。そこでペアで伝え合うことで書く前の考えを整理したり、今考えていることを大切に伝えたりしてみましょう。

このようにペアトークと言っても様々なねらいが考えられます。もちろん、この他にもあると思います。

上で紹介したものは授業での使い方ですが、朝の会に「1分ペアトーク」を入れてみたり、帰りの会に「今日のふりかえりトーク」を入れてみたりと工夫は様々できますので、ぜひ試してみてください。

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