算数ミニゲーム①「21ゲーム」(2)

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前回「21ゲーム」のルールや進め方について紹介いたしました。まだ読んでいない方は前の記事からどうぞ!

今回はこのゲームの「きまりを見つける」ということについて書きたいと思います。

先に、このゲームで勝つ方法を書いておきます。このゲームは「後攻」が勝ちます。必ず勝つためには2つの条件があります。

①「後攻」で始める

②自分の番になったら4の倍数まで進める

この2つだけです。実際に私のクラスでこのゲームのきまりを考えたときのことを書きます。

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私の学級ではこんな感じに進みました・・・

前回の記事に書いた通り、何回も2人組をつくり、何回も21ゲームを行いました。すると1人の男の子(6年生)がこんなことを言い出しました。

S君

これ、運ゲーじゃないですか?

後攻になった時点で勝ちじゃないですか!

え、どういうこと?

後攻だと勝っちゃうの!?

S君

だって

21を言ったら負けってことは

20を自分が言ったら勝ちってことですよね?

20を自分が言うには・・・

ストップ!ストップ!

ここまで言っていることはわかった?

ちょっと近くの人と、S君がここまで何を言ったのか確認しよう。

次にここから何を言おうとしているか想像して話し合ってみよう!

こんな感じでわかった子に全部は言わせず、少しずつ全員でなぞときの解決のようにしていきました。

S君がここから何を言おうとしているか聞いてみると、いいところをついてくるものや一生懸命考えてみたけど少し的外れなど様々な答えがでてきます。1つ1つ反応しながら進めていきます。すると

4の倍数をとればいいんじゃない?

20を言えば勝ちってことは、その前に「16」を言えば、次の自分の番に必ず20がとれるよね。

それで16を言うためには、その前に「12」を・・・

とある女の子がいいました。ここでも途中でストップし、聞いている子達に「何を言ったか」「ここから何を言おうとしているか」を想像させました。

あーわかった!

16を言うには12を言えばいいのか!

それで12を言うためには8を言えば良くて

8を言うためには4を先に言えば良いのか!

4は先攻には絶対とれないから

後攻になって4をとってしまえば勝てるんだよ!

実際はもっと紆余曲折ありましたが、こんな感じで進んで行きました。時折、教師も介入して説明もいれながら進めていきました。

必勝法がわかったところで、もう一度「21ゲーム」に戻ると最初のじゃんけんが異様に盛り上がりました(笑)

そして残り5分くらいでこう聞いてみました。

じゃぁ21を言った方が勝ちなら、どうすれば勝てるかな?

そこからは子どもたちは何も言わずとも必勝法を考えだしました。先ほどまでの考えを活かし、今回の場合はどうなるかを懸命に考えていました。


授業開きで行う場合

上記のような流れでも授業開きとして盛り上がると思います。

ただし、授業の最後に

今回は21ゲームの必勝法からきまりを考えましたね。

これから1年間算数の授業は毎日あります。

その中で今回の学習のように「きまりは何かな?」「他の場合きまりは使えるのかな?」と考えることが大切になってきます。

そして、今回この21ゲームのきまりをみんなが知ることができたのは、みんなが楽しんで取り組み、たくさんしゃべって考えを交流させたからです。これからの授業でも今回の学習のように楽しくみんなで学ぶ算数にしていきましょう!

というように締めると良いのではないでしょうか。

最後のセリフはこれが絶対というわけではなく、先生方が算数で大切にしていることを熱く語ったほうがきっと心に残る授業開きになり、これからの算数へのやる気をもたせられるのではないでしょうか。


最後まで読んでいただきありがとうございました。

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コメント

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