【マニア向け】「学級経営とは何か②」学級経営の4つの枠組み

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「学級経営とは何か」ということで前回は、学級経営における「条件整備」「教育活動」という捉えを紹介いたしました。まだ読んでいない方は、そちらの記事もどうぞ!

さて、今回は学級経営の「枠組み」をつらつらと紹介していきます。前回は級経営という言葉における内包される活動としての捉えを紹介しましたが、今回は学級経営とは何かを捉える上での枠組み(視点)を紹介していきます。前回よりも広く捉えづらい内容になるかも思いますが、少々お付き合いください。

これまでの学級経営論を見ていると、学級経営の枠組みとしておおよそ4つに分けられることが見えてきました。それが以下の4つです。

・機能
・領域
・技術
・思想

一見すると、なんのことかさっぱり分からないかもしれませんので、1つ1つ端的に説明していきます。

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機能

「機能」なんていうとロボットか何かをイメージしてしまいそうですが、学級にも機能という言葉が使われることがあります。最も有名なところだと学級崩壊で使われることがあります。以前、国立教育政策研究所は学級崩壊のことを「学級が機能しない状況」といったことがあります。そのように、教育にも機能という言葉が登場することがあります。

学級経営もこれまで機能として捉えようとする立場がありました。単発で、教師の行動・行為を取り出し、それを学級経営と呼ぶことはないですよね。様々な教師の行為が複合的に積み重なって、直接的にも間接的にも機能するのが学級経営という見方もできます。

学級経営にはどんな機能があるのか、と言われるとこれもいろいろな主張があります。とりあえずその様々は主張に関しては触れず、今回はさらっと私の考える学級経営の機能を紹介するだけで勘弁させていただければと思います。私の考える学級経営の機能とは、学級経営の目的と据えるものに学級の成員を近づけるというものと述べておきたいと思います。「学級経営の目的」ってなんだよ!と言われそうですが、それは次回以降の記事にしていきますので、少々お待ちください。

領域

学級経営を領域を捉えるというのは、どこからどこまでが学級経営なのかということから学級経営を捉えようとするものです。

このどこからどこまでが学級経営なのか、というのは個人や研究によってかなり広狭の差が激しいものです。

例えば「教授活動以外が学級経営」という人もいれば、「学級担任の仕事すべては学級経営」という人もいます。

お二方の主張を見てもかなりの広がりがあることが分かります。またこの領域に関しては、学級経営と他の領域との関係ということでも様々な主張があります。

例えば木原(1981)は①教科指導(教授)、②特別活動、道徳含む(訓育)、③条件整備(管理)をどこまで学級経営の領域とするかということを図にしており、また河村(2010)は以下のような図で学級経営の領域を表現しています。

あまり長々と書いても仕方ないのでまとめていきますが、学級経営には学級経営だけの個別の領域があるのかないのか、みたいなことが昔から言われております。中心的な内容は特別活動や学級活動だというのはわりかし共通して言われています。ただ、学級経営を機能として捉えるならば固有の領域は気にしなくていいんじゃないみたいな主張もあるので、ここは未だにはっきりしない部分でもあります。

技術

学級経営は手法や技術なんだ!という意見も昔から存在しています。実際、学級経営系の書籍を見ていると「学級経営はこうすると良い」「学級経営こうするとこうなる!」というような技術としての捉えが多くあります。

実際、学級経営は技術的なものだ!と主張している書籍は古くは細谷(1960)あたりから結構いっぱいあります。もしかしたらここまで見てきた「機能」「領域」よりも学級経営は「技術」だ!という方がしっくりくる方も多いのではないでしょうか。

しかし、技術といっても個別の活動や行為を取り出して「ほら、これが学級経営ですよ」と言えるものは実はないようにも思えます。様々な教師の行為、もっと言えば行為でもない立ち振る舞い(ヒデュンカリキュラム)全てを複合的に継続的に行っているものが学級経営と呼ばれるものでもあります。

ただ、例えば学級経営という手法があったとして、それを全く同じように異なる学級でやった場合、どちらも同じ学級に育つか、と言われればそうではありません。同じ技術だとしても子どもによって、教師によって効果は全く違います。だからこそ、学級経営は技術ではなく「どんな効果をもたらしたか」という機能なのだ、という論理も分かる気がします。

そして技術は技術だけど取り出すことができない理由として、技術の裏にあるものがあります。それが思想です。

思想

思想、いわゆる考え方です。教育における思想は他の思想と分けて、教育哲学とも呼ばれることがあります。

教育哲学はいくつかの分類ができますが、今回は大きく3つの「実存」「知識」「価値」から迫ることとします。例えば「学級経営」を例にしましょう。

「学級経営とは何か」という実存

「学級経営について知っていること」という知識

「学級経営において大切だと考えていること」という価値

以上のような3つだけでも千差万別であろうと思います。先ほどの技術の話に戻るのであれば、どんな指導においても、指導のための指導ではないはずです。何かしらの目的が意識的・無意識的にあり、それを目指すための技術があるわけです。その目的というのの下支えとして先ほどのような思想が大きく関わってきます。

学級経営を技術としてだけ捉えることも難しいわけですが、もしかしたら学級経営は「なぜそのような学級経営をしているのか」というような思想の方が重要になってくるような気がします。

ただ、学級経営の特性上、学級担任の思想に踏み込んだり、他者がのぞき込んだりするのは難しいのです。だからこそ、技術に注目がいってしまうのかもしれません。だからこそ、この学級経営における思想を交流させることが重要になってくるのではないかと思うのです。

まとめ

いかがだったでしょうか。

このまとめまでたどりついた人はどれほどいるのでしょうか。

少し難しい話でしたが「ははーん、なるほどぉー」と少しでも頷いてもらえる部分があればうれしいなぁと思います。

とりあえず、学級経営って切り口が山ほどあるとは思いますが、少しすっきりなればいいなと思います。

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