教室における教師の机の位置はどこでしょう。もしかしたら学校で統一されているかもしれませんし、担任の自由になっているかもしれません。私のこれまでの勤務校はどこも自由でした。
採用当時から私はどこに机を置けば良いか迷い、いろんな教室を見ては、先生の机がどこにあるのか眺めていました。そしてあれこれと試してみて「ここがいいかなぁ」という位置を決めました。
基本的には毎年同じところですが、正直言えば、まだ迷っていますし、これからも子どもたちの実態により変えようと思っています。
今回の記事では、試してみたメリット・デメリットなどを中心に紹介します。ただし「絶対ここがいい!」というものではございませんので、判断の一材料くらいの気持ちでお願いします。
始めに
教室のイメージは次のような感じです。左に窓、右側に2つの入り口という感じです。
もしかしたら校舎の構造上、異なる作りをしているかもしれませんし、オープンスペースの場合もありますので、ご参考程度に。
①教室前方、入り口側
〇子どもの顔が見渡せる。
〇授業のとき、資料などを置きやすい。
〇教室に入ってきた子とあいさつしやすい。
〇あまり移動せず子どもに指示などが出せる。
〇職員室などに忘れ物を取りに行きやすい。
△やや監視的になる。
△子どもたちがよく教師の顔色を伺う。
△教室前方がごちゃごちゃする。
△子どもたちの出入りの邪魔になる場合がある。
②教室前方、奥側
〇子どもの顔が見渡せる。
〇授業のとき、資料などを置きやすい。
〇あまり移動せず子どもに指示などが出せる。
△やや監視的になる。
△子どもたちがよく教師の顔色を伺う。
△教室前方がごちゃごちゃする。
△入口側に比べると、朝のあいさつがしづらい。
③教室後方、入り口側
〇朝のあいさつなどがしやすい。
〇教師が常に前にいるわけではないので、子どもたちがのびのびやっている感じがする。
〇後ろから指示を出せないこともないが、基本前に行って指示をすることになる。
〇職員室などに忘れ物を取りに行きやすい。
△授業などで使うものを黒板前までもっていかなくてはいけない。
△表情が見づらい。
△子どもたちの出入りの邪魔になる場合がある。
④教室後方、奥側
〇教師が常に前にいるわけではないので、子どもたちがのびのびやっている感じがする。
〇教師の存在をあまり意識しなくなる。
〇後ろから指示を出せないこともないが、基本前に行く。
△授業などで使うものを黒板前までもっていかなくてはいけない。
△表情が見づらい。
△朝のあいさつがしづらい。
⑤番外編「教室外」
若気の至りで、教師の机を廊下においてみたことがありました。
あいさつもしやすく、最初は良かったのですが、季節の気温の影響をもろに受けるのと廊下歩行の邪魔になるのでものの数日でやめました。
経験してこそ分かるといいますが、これは経験せずとも少し想像すれば無茶だとわかったはずです。お恥ずかしい記憶です。
私なりの結論
ここまで試してみた結果、今のところの私の結論としては
・最初の1~2ヵ月ほどは教室前方・入口側
・あとは教室後方・奥側
です。最初の1~2ヵ月は学級のルールや仕組みを作り、軌道に乗せる上で大切だと考えているので、子どもたちの動きや表情が良く見える教室前方・入口側にしました。なぜ入口側かと言えば、一番子どもとコミュニケーションがとりやすいからです。特に私は年度当初こそあいさつをしっかりしたいので、一番あいさつの交わしやすい入口です。
そしてある程度、学級が軌道に乗ったら教室後方・奥側にします。
上では一番メリットが少ないように書いてしまいましたが、学級の主体を子どもたちにしたいのなら極力教師の存在を薄くしたほうが良いと考えています。ここに教師の机を置けばそれができるというわけではありませんが、ここに置くことで子どもたちは教師の存在をそこまで意識しなくなります。意識しなくなると子どもたちが自分たちで動くようになることもあります。それに困ったときは教師のいる方に目線を送ってくる子どももいるので、助けを求めているのが分かりやすくなることもあります。
以上の理由で私はこの配置にしています。
まとめ
いかがだったでしょうか。
今回は私の結論まで書きましたが、あくまでも私の考えでありますので、子どもの実態や教師の考え、目的など考慮していただいて決めてほしいと思います。
最後までお読みいただきありがとうございました!
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