楽しさいっぱいの「学級目標」の決め方!前段編!

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みなさんは毎年、学級目標を作っていますでしょうか。

決め方の実践は山ほどあります。

この書籍を見れば、様々な実践が手に入りますのでおすすめですよ~!


これまでの私の学級の学級目標を紹介してしまうと簡単に私と学級が特定されてしまうので、紹介は避けておきます。自分で言うのも何ですが、かなり個性的で楽しい目標を作っているつもりです。

では、決め方の解説の前にいくつかの前提を紹介します。

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そもそも学級目標は必要か

学習指導要領的な話をしてしまうと学級目標は作る必要ありません。それでもほとんどの学級で学級目標が作られているからにはそれだけ価値や意味があるのだと思います。

私ももちろん作っていますが、かつて学級目標を作っていない学級も見たことがあります。「学級目標がない学級はどうだったか?」と言われると、他の学級と変わりはありませんでした。ただ、その学級の担任と子どもたちは合言葉のように「平和」「成長」という言葉を使って、それに向けた行動を意識していました。

つまり学級目標がなくとも、子どもたちが向かうべき方向性があれば、学級目標はなくとも良いのではないかと思います。

その先生曰く

「目指す気のない学級目標は、ただの大きな掲示物時間をかけて決めたり作ったりする必要はない

だそうです。自分もこれまでの学級目標を大きな掲示物にしてしまっていたこともあったので、胸に刺さる言葉でした。

話を戻しまして、学級目標の必要性については先ほど紹介した書籍に詳しくまとめられていますので、ぜひご一読ください。

ちなみに、私なりに学級目標とは何かと申しますと、それは「学級の方向付け」だと考えます。もし学級目標がなければ、学級は目的地も目的もない旅のようなものになると思います。もちろん先ほどの学級のように学級目標がなくとも、学級の方向性が決まっているような場合にはこれに限りません。

学級目標を決める時期

決める時期は4月ごろと言われております。早いところでは

「4月の学習参観までに必ず決定し、掲示する」

なんていうところもあるのではないでしょうか。


学年や学校の実態に応じて時期は決めればよいと思いますが、私が以前勤めた学校ではそこまで厳しく言われなかったので、凝りに凝って子どもたちと話し合いを重ね6月上旬に決まったこともありました。

長くかかれば良いというわけではございません。良い学級目標を作ろうと思えば長い時間が必要なこともあるということです。

私個人の意見ですが、クラス替えがあったあとの学級で4月中に学級目標を決めるというのはかなり難しいと感じます。なぜそう思うのかは下に書きます。

学級目標を決める前提条件

学級目標を決めるにあたり、「さぁ、決めましょう。」ではうまくいかないことが多いです。そうならないために、学級目標を決める前提条件としていくつかおさえてから臨んだ方が良いでしょう。

①学級の関係性がある程度できている。

 クラス替えした後などは、子ども同士の関係があまりありません。そんな中で「どんな学級を目指す?」という話をしても「うーん、仲良くなる」というような抽象的なものしかでてきません。学級でのゲームなどを通して「テーマがあれば、誰とでも話すことができる」という関係性は最低でも必要だと思います。

②話し合いの土壌ができている。

 ある程度、関係性ができてきたあとは話し合いの土壌が必要です。具体的に言えば、話し合いを通して納得解を出せるか、ということです。学級目標は非常に抽象的な会話になりやすいです。その中で納得解を出せるか・・・、学級がスタートしたばかりでは難しいと思いますが、あくまでも理想としては学級目標を決める前までに話し合いの「拡散→収束→納得」の流れを経験し、小グループでも子どもたちで納得解を出していけるようにしていけると良いと思います。

③学級目標を決める意味がわかっている

 学級目標の必要性は教師はわかっているかと思いますが、果たして子どもたちはそれを作る意味・意義を感じているのか。感じていないのに教師に「学級目標を作れ」と言われたから作る、では学級目標に良い効果は期待できないでしょう。学級目標を決めることの導入は後ほど紹介します。

④学級の成長を望んでいる。

 これが一番難しいところですが、子どもたちが学級や仲間の成長を望んでいるのがとても重要です。裏を返せば、学級が今のままでよい、友達も自分も今のままでよいのであれば、学級目標は必要ないのです。

⑤教師に活用する気があるか。

 学級での教師の役割はかなり大きいです。教師が学級目標を活用する気がないのであれば、子どもたちも意識はしなくなっていきます。だからこそ、教師自身が学級目標を作る意味を自分なりに考えた上で、活用する気があるのであれば作った方が良いでしょう。極端なことを言えば、教師自身が学級目標を活用する気がないのに、時間と労力をかけて子どもたちに学級目標を作らせるのは、損であるとさえ思います。

学級目標の役割

これまで見てきた学級目標から考えるに、学級目標には大きく3つの役割があって複合的にからみあっているように思えます。

①ゴール像としての学級目標

 学級目標が目指すべき自分たちの姿になっている。

②ベクトルとしての学級目標

 ゴールよりは抽象的ではあるが、進むべき方向が示されている。

③ルールとしての学級目標

 進むべき方向に向けて大切にしたいルールを入れ込んでいる。


この中でどれが良いというわけではありませんが、教師自身がこういった視点をもっておくことで活用の方法も変わるのではないでしょうか。

まとめ

いかがだったでしょうか。

私なりに学級目標の前段についてまとめてみました。

何より言いたいことは「あなたにとって学級目標を作る目的は何か」という問いに自分なりに考えをもってほしいということです。目的でなく手段から入るとうまくいきません。

最後までお読みいただきありがとうございました。

次回に続く・・・!!!!

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