「子どもがどこか人任せなんですよね~」
「発言する子はいつも同じ子ばっかりで・・・」
「意見交流に真剣みがなくてですね。」
など、学級の悩みをもつ先生方も多いのではないでしょうか。
今回はそういった実態を少しでも改善し、考える子どもを育てる質問を紹介します。
キラー質問!
この質問を私は「キラー質問」と名前をつけて呼んでいます。この場合の「キラー」は「強い影響を与える」という意味合いで使っております。
どんな質問かと言いますと・・・
「あなたはどう思いますか?」
「あなたはどう思いましたか?」
でございます。
どういう場面で使うかと言うと・・・
いつ・どこで使っても良いです!
例えば
・朝会の校長先生のあと
・道徳の話を読んだあと
・朝の先生の話のあと
など教師がここは考えて欲しい!と思う場面で使います。
日常的に使っても良いでしょう。私は週に1度は世の中を騒がせているニュースを紹介し、この質問をします。やはり話題には鮮度というものがあり、鮮度が良いものほど子どもたちも考えやすいと思っています。
ポイント
この質問を効果的にするためにはいくつかのポイントがあります。そこを押さえないといけません。
どんなポイントかと言うと
です。これをしっかりと子どもたちに伝えていきましょう。
具体的な流れ
では、実際にどのような場面で聞くのかを説明します。
先ほどは、全校朝会で校長先生からいじめについてのお話を聞きましたね。
私はこのあと「あなたはどう思いましたか?」と聞きます。そして話を聞いてどう思ったのか発表していただきます。
あなたが思ったことですので、何を考えていてもよいのです。正解・不正解はありません。
これから発表してもらうために、まずは近くの人と発表し合っていただきます。その発表を聴いて考えが変わっても構いません。それではどうぞ!
ぼくは校長先生の言っていた「いじめる人がいなければいじめられる人はいない」という言葉が・・・
私は校長先生の話を聞いて、いじめを見逃す人になりたくないと・・・
はい。ありがとうございました。
では聞きますよ!「あなたはどう思いましたか?」
という風に聞くと、だいたいは手が挙がるはずです。
もしここでほめるのであれば、「お~、しっかりと自分で考えていますね!さすが」と褒めると良いでしょう。考える=教師に認められるとわかれば、進んで考える子が増えてきます。
反対にここで手があまり挙がらないのであれば「おや、手が挙がらない人は考えがないのですか?」と少し強めに言っても良いでしょう。この場合、そう言った後に手が挙がったら「すぐに手が挙がるってことは、しっかり考えはあったということですね」とフォローを入れてあげましょう。
その後、発表しあっていきましょう。この時にも
これからいろんなひとに思ったことを発表してもらいます。
同じような意見があるかもしれませんが、あなたの考えと一語一句同じわけではないので、「うんうん」としっかり聞きましょう。聞いた後には「なるほど!」と、自分なりに反応ができるとよいですね。
発表すると同時に「聴く」ことの指導も併せてできると良いでしょう。
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日常的にこういったキラー質問を使うことで少しずつでも学級の子どもに考える力をつけていきましょう。
最後までお読みいただきありがとうございました。
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[…] 2021年12月6日 […]